雨水利用システムはソフィールのオプションとして提案いたします。
例えば国立公園・国定公園などの自然地域に公衆便所などを建設する場合、水道水の供給が困難な場合があります。その場合、水洗トイレの洗浄水はソフィールの処理水を再利用することで解決できますが、手洗い水と掃除の水の確保することが課題となります。
この解題を解決する手法としては、①水を定期的に運搬し、給水する、②井戸を掘り、現地で水を確保する、③雨水を溜めて利用する方法が考えられます。
①は維持管理手間と費用が問題で、②は水質、水量の確保が可能かどうかの専門家による調査が必要です。また、井戸のポンプ設備や消毒設備などである程度の建設コストと維持管理費用がかかります。
③の雨水を利用する方法は、屋根などから採取した雨水を利用する方法ですが、簡易な処理となるので飲用はできませんが、手洗い水や掃除の水には十分利用できます。
雨水は基本良好な水質ですが、図のように屋根から収集する場合、屋根面のゴミなどが混入する事と、雨水には大気中の汚れを含んでいるので、降り始めの雨はあまり良好な水質とは言えません。
よって、初期の雨水は除去し、良好な水質になった後の雨水を貯留し、利用するシステムを設計します。
簡易的にシステム構築する場合は、初期雨水を取り除いた後、沈砂槽、沈殿槽などを設け、その後塩素に接触させ滅菌した後、貯留します。
手洗いなどに給水する場合は、簡易的なろ過装置を通して給水しますが、給水口には飲用不可の表示が必要です。
雨水は若干の有機物を含むので、ろ過槽で生物処理するプロセスを組み合わせたり、精密ろ過を組み合わせる方法も有効です。
維持管理とランニングコストとのバランスを考慮して、システム提案を行います。
雨水利用などの水質をより良好にするための研究開発も行っています。
雨水には若干の有機物や窒素酸化物などを含みますので、貯留したまま時間が経つと水が腐敗し、悪臭を放つなどのトラブルなどが発生する可能性があります。
その解決手段として、産学連携により実証実験を行っており、順次製品ラインナップしていく予定です。