NETIS登録番号KT-070042-VE
フーチングレスパネル工法とは、φ600㎜・深さ2.9mを基本とする柱状地盤改良体にφ216.3㎜肉厚5.8㎜または8.2㎜の鋼管を建込み、地上に突出させた鋼管部へセンターに孔のあいたT型コンクリートパネル(フーチングレスパネル)をセットし自立式擁壁を構築するものです。
◆掘削幅が取れない現場で施工が可能
フーチングを有さないため、フーチングを有する擁壁に比べ掘削幅が少なくて済みます。生活道路など交通規制を少なくしたい現場に有効です。
◆道路下占有空間を確保
フーチングを有さないため、既設構造物または将来的に埋設物の計画がある場合に有効です。
◆狭い現場での施工が可能
本工法は、高さ1000㎜・750㎜・500㎜のパネルを積み重ねて擁壁を築造します。パネル1枚の最大重量は、758㎏であり、施工に大型重機を必要としません、目安として4tトラックの進入が可能であれば施工できます。
◆環境に優しい工法
掘削幅が少ないため、発生残土と埋戻し土の量を縮減できます。現場状況により異なりますが、一般擁壁工法と比べ土量が30~50%程度縮減されます。
◆地盤の悪い場所で経済的
地盤支持力が不足している現場などで、基礎杭を打つ擁壁工法に比べ経済的です。本工法ではN値が2以上あれば、壁高2.5mまで施工可能です。
◆転落防止柵・ネットフェンスの取付が容易
フーチングレスパネルでは、凸部(2mスパン)が基礎ブロックの代わりになるので、落下防止柵・ネットフェンス等の設置が容易です。