アルコ株式会社 採用

参考資料

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Q&A

[システムに関するQ&A]

Q1  ソフィールの名前の由来は?
ソフィールと言う言葉には、「土壌処理を意味するソイルフィルター(soil Filter)」という意味と、「環境に優しいという意味のソフトフィーリング(soft feeling)」という意味が込められています。
Q2  従来の浄化槽との違いは?
従来の浄化槽は曝気槽に空気を送り込み攪拌・混合するために大きな曝気ブロアーを使用しますが、ソフィールは小さなファンで土壌に空気を送る構造なので消費電力が僅かで、臭いが発生しにくい構造です。
また、従来の浄化槽はコンパクトな反面、利用者の変動が大きな施設では微生物による処理機能が悪化しやすく、維持管理に難がありますが、ソフィールは負荷変動が大きい施設でも安定して高度な処理が可能です。
Q3  土壌浸潤槽の上部はどのように利用するのが良いのか?
土壌浸潤槽の上部は自由に利用でき、芝や花壇などの植栽スペースにするのが最適です。
しかし、サツキのような酸性土壌を好む植物は適していません。
Q4  土壌浸潤槽の上部土壌は人が歩くなどの荷重をかけても良いのか?
ソフィールの場合、蒸発散を見込んでいないため、上部土壌を人が踏み固めたり、荷重をかけても問題はありません。但し、車などの重量物が土壌浸潤槽上に載ると通水装置の破壊・変形や標準土壌の転圧となりますので注意してください。
Q5  土壌浸潤槽の上は駐車場としても利用しても良いのか?
駐車場としての利用をお考えの場合は、車重を考慮した補強構造とすれば可能です(詳しくはこちらへ)。
自然と人との共生をコンセプトに開発されたソフィールの場合、できれば周辺の自然環境にマッチした植栽をすることをおすすめします。
Q6  土壌浸潤槽に使う土壌はどんな土でもいいのか?
土壌浸潤槽に使用する土壌は品質管理された土壌を現地に客土し充填します。下部土壌層には水質浄化に適した管理土壌が充填されており、上部土壌には山砂や真砂土などの砂質土を埋戻します。
Q7  なぜ土壌処理だと汚水の流入がなくても微生物の浄化能力を保持できるのか?
土壌に生育している微生物の密度が高いということがあげられます。汚水の流入がなければ土壌でも微生物の菌数は減少しますが、それでも土壌乾燥重量1gあたり106個オーダーの菌数を保持できています。汚水の流入とともに微生物は急激に増殖し、速やかに浄化能力は回復します。
また通常の浄化槽の場合、接触ろ材の微生物膜が剥離・脱落しやすいが、土壌は土壌微粒子の孔隙に微生物が生息しているので、微生物膜が剥離・脱落するといった現象はありません。
Q8  目詰まらないという根拠は?
土壌が目詰まる原因は、土壌が嫌気的になり、汚泥が堆積するためです。それを解消するためにソフィールの場合、土壌層が嫌気的にならないように送気ファンで送気を行い、土壌を常に好気的な状態に保ち、微生物の活性を高めています。汚水を土壌層全体に均一に分散させる構造になっていることも、目詰まりの防止に効果があります。標準土壌より浸透速度が速い浸潤層をもうけ、汚水を間欠的に一気に送水することで土壌層全体に均一に分散させる構造となっています。また、標準土壌は、透水係数を最適な条件に保つため、指定された土壌を施工現場に供給する体制になっています。
Q9  屎尿の臭いはないですか?
1次処理槽、分水ますなどのマンホールの蓋を開けない限りはにおいません。土壌浸潤槽は汚水の蒸発散による臭いは全くなく、排気口の部分においても問題になるような臭いは発しません。
Q10 季節的な浄化能力の変化はありますか?
微生物の処理なので、季節的な浄化能力の変化はありますが、ソフィールの場合、浄化能力が低下した時でも満足のいく処理水質が得られるようにシステム設計されています。
<負荷変動とは?>
負荷変動とは、浄化槽に流入する汚水量の季節的・週間的な変動を意味します。写真(左)のように「桜で有名な公園」などではピーク時に非常に多く人が訪れますが、シーズンオフや平日などは写真(右)のように利用者が少なくなります。このように観光地や宿泊施設、集客施設、公園などでは利用者の季節変動週間変動が大きく、それは浄化槽の処理性能に大きな影響を与えます

桜のシーズン

通常時(閑散期)

 

<なぜ負荷変動が問題なのか?>

 

一般の浄化槽は住宅などの生活排水を処理する事を主目的として開発されており、極端に汚水量が変動する上記のような施設(観光地)などの場合、季節変動や週間変動が浄化槽の処理に悪影響を及ぼす事が懸念されます。

右図(一般浄化槽(曝気式)のイメージ図)に示すように、生活排水などの汚れを浄化するのは浄化槽の中で働いている微生物です。

浄化槽の微生物は生活排水などのエサが安定供給されていれば、勝手に増殖し、浄化槽の機能を発揮するようになりますが、栄養源である汚水の供給が断たれてしまうと微生物は増殖するエネルギーを失います。浄化に最も寄与している細菌が増殖できないと、生態系上位の原生動物などに働き者である細菌は食べれてしまい、浄化能力が低下する原因となります。

負荷変動により浄化槽の機能が低下すると、臭いの発生や処理水質の劣化などが懸念されます。
かといって、維持管理上で機能を維持するのは難しいのが現状で、栄養源を投入する等の対策は一時しのぎにしかならないことが多いようです。

<ソフィールが負荷変動に強い理由>
ソフィールが負荷変動に強い理由は下記の通りです。
◇土壌微生物の環境耐性

土壌微生物は自然環境に耐える力を持っています。
土壌微生物は、一般の浄化槽のように水の中に済んでいる微生物と違い、エサが無いからといって移動するなどの手段を取る事が出来ません。よってエサが無くても、土壌が乾燥していても、温度が高くても低くてもある程度自然条件に追従し、生き延びなければなりません。
そのための手段として、土壌微生物はエサがない状態でも活動レベルを落として、休眠休止状態飢餓状態で生存することができます。

 

◇土壌に保持できる微生物の多さ

一般の浄化槽は使用開始時に微生物が全くいない状態であるのに対し、ソフィールが使用している土壌には多数の微生物が既に生息しているので、使用開始とともに高度な処理性能を発揮します。土壌中に生息する多種多様な細菌は土壌の団粒構造の中で共存しながら生存しています。土壌中に形成された団粒構造は細菌が生息するのに適した小さな隙間を無数に持っており、細菌が安心して暮らせる「すみか」を提供しています。団粒構造の表層には比較的好気的な細菌が、内部に行くほど嫌気性の細菌が生息していると考えられています。

一般の浄化槽ではエサ不足の状態に陥ると生態系上位の原生動物が細菌を食べ尽くして浄化機能を低下させますが、団粒構造を持った土壌の中では、原生動物のような大きな微生物は団粒構造の隙間に入れないので、負荷変動による浄化能力の低下は発生しません。

 

Q11 耐用年数はどのくらいか?
従来の土壌処理では、システムとして何年もつのかということが明らかではありませんでした。そこで当社はシステムとして耐久年数を保証するために、日本建築センターの評定試験において、土壌層が目詰まるまでの年数を推定するための試験を行い、耐久年数を算出しました。土壌処理においては土壌層の汚泥抜きを行わないため、土壌層への汚泥堆積量を把握する必要があります。実証試験において汚泥堆積量を測定し、その増加量から目詰まりするまでの年数を推定する方法で、約20年は土壌が目詰まらないという結果を得ました。その後、設置実績として20年程度経過しているものもありますが、良好に稼働しており、たいきゅうせいは一般の浄化槽と同等の30年以上であると考えてます(一般浄化槽の耐久性に関しては、環境省「生活排水処理施設整備計画 策定マニュアル」P.15をご参照ください)。
Q12 小さなファンで送気しているが、広い面積の土壌層に十分空気が行き渡るのか?
ソフィールの場合、通常の浄化槽のような強制的なばっ気ではなく、汚水が標準土壌に浸透していくときの負圧を利用して自然に土壌層へ空気が送られる構造になっています。土壌層での微生物の処理に必要な空気量を計算すると小さなファンで十分対応できます。
Q13 土壌浸潤槽からの水の蒸発散量はどのくらいですか?
当社の推定では、土壌浸潤槽への送水量に対して0~10%程度です。また土壌処理装置で実験した文献では、夏季の好条件で4ℓ/㎡程度となっています。
Q14 雨水に対する影響はどうか?
雨水は土壌層に浸透しますが、計算上では降水量30mm/hの雨(大雨洪水警報の目安は30mm/h以上)が終日降り続かない限り、汚水は処理できます。雨水の浸透は浄化能力や耐久性には影響しません。大雨時は土壌層が水で飽和状態となり、透水速度以上の雨は浸透しないため、土壌層表面を流れます。尚、土壌浸潤槽は表面水が流れるように雨水勾配をつけます。
Q15 窒素やリンは除去できないのか?
ソフィールの場合、リンは99%以上の除去率で、窒素は50~70%の除去率で処理されます。
標準土壌には、リン酸吸着係数の高い標準土壌(管理土壌)を利用していますので、汚水中のリンは土壌に吸着除去されます。窒素については、土壌層で硝化・脱窒により除去されます。
Q16 水や電気は必要ですか?
水や電気が無い現場でも設置が可能ですが、電気は太陽光発電などにより供給するシステムを提案します。
処理水循環利用により水がない現場でも水洗トイレの設置が可能ですが、手洗い用の水は雨水利用システムを採用するか、上水を運搬するなどの工夫が必要です。
Q17 処理された汚水は再利用できるのか?
処理水はトイレの洗浄水や植栽への散水などに利用できます。
Q18 処理水を循環利用する場合は、100%循環できるのか?
公衆トイレなどで循環利用を行う場合は、トイレ洗浄水は循環利用を行うのに対し、手洗い水は上水を利用するので手洗い水に相当する部分が余剰水となります。余剰水は放流もしくは散水などで処理します。

[システムの施工・維持管理に関するQ&A]

Q19 ソフィールの施工に要する期間はどのくらい必要か?
100人槽程度の規模で、土木工事、システムの据え付け、電気工事などを含めて2~4週間程度です。
資材発注を含めて3ヶ月程度の工期をみてください。
Q20 定期的な土壌の入れ替え処置が必要か?
一度設置した土壌浸潤槽の土壌は交換しない方針ですが、必要があれば都度状況を判断した上で改修提案致します。観光地の公衆便所のように通年利用されない施設では、一般に耐久性は向上します。
Q21 どのくらいの設置面積が必要なのか?
設置面積として水量負荷(0.1㎥/㎡ ・日)で算出する場合、汚水量1.0㎥/日では10㎡(幅2m×長さ7m)が必要となります。
土壌浸潤槽の寸法は横幅2m、深さ80㎝、長さは最短7m~最長22mです。22mを越える場合は、土壌浸潤槽が2系列、3系列と増えていきます。長さ最長22mとしているのは、汚水を土壌層へ均等に行き渡らせるためです。
Q22 土壌の微生物は何か特別なものを入れるのか?
微生物資材を1㎡あたり2㎏程度入れています。それにより浄化槽を使用開始するとともに高い浄化能力を発揮します。
Q23 遮水シートは、穴があいたりしないのですか?
遮水シートには、厚さ0.5㎜の丈夫な塩化ビニル製のシートを使用しており、施工時に穴が開くことはありません。また土壌中に敷設されているので、紫外線の影響を受けず、劣化の心配がありません。
Q24 メンテナンスや汚泥の引き抜きはどこをどのように行うのか?
法定で定められた保守点検は3ヶ月に1回以上行うこととなっており、主に機器の動作や異常の有無の確認、1次処理槽の汚泥の堆積、スカムの厚さなど点検し、汚泥の引き抜きの時期を判断したり、放流水の水質分析などを行います。汚泥の引き抜きは1次処理槽の汚泥やスカムを1年に一回程度必要に応じて引き抜き、また、土壌浸潤槽の通水装置も必要に応じて清掃します(高圧洗浄など)。
Q25 維持管理は地元の業者で対応できますか?
浄化槽の維持管理業者や清掃業者で対応できます。複雑な機器は使用していませんのでメンテナンスが容易です。
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