例)事務所(延べ床面積 200m2)の場合
処理対象人員=0.06×A(延べ床面積)=0.06×200=12人槽
計画汚水量=0.01×A(延べ床面積)=0.01×200=2.0m3/日
し尿系施設とは、建築物から発生する汚水の大半がトイレ汚水であり、雑排水が少ない施設の事を意味します。ソフィールの導入が検討される施設の半々はし尿系です。
し尿系の施設の場合、建築用途別に下記のように算出されます。
□集会場、事務所など :延べ床面積により算定
□作業所、キャンプ場、簡易宿泊所 :定員により算定
□公衆便所 :便器数により算定
公衆便所の処理対象人員は総便器数から算出するので、比較的大きな公園などの計画では処理対象人員が過大になりがちです。
右図に示すようにトイレの総便器数が6器の場合、処理対象人員は16×6=96人槽となります。
一般に、浄化槽の規模が増大すれば建設費、維持管理費が増大し、維持管理頻度も多くなります。
一方、ソフィールでは施設の規模に合わせた計画汚水量を独自にプランニングすることで、施設の利用実態にマッチした計画・設計が可能です。
市街地の住宅や都市部の施設に浄化槽を導入する場合は比較的特殊な条件はありませんが、ソフィールの導入が検討される中山間などの自然地域では「放流水質」や「維持管理性」、「負荷変動」などを考慮してシステムを選定する必要があります。
環境省「自然公園等整備技術指針」の「処理方式」より抜粋
中略……….. 特に自然公園においては、自然環境の保全を重視して選定するほか、次の基本要件も検討することが重要である。
① 利用者の大きな変動に耐えるものであること。
② 維持管理(保守点検および清掃)の容易なこと。
③ 建設費、維持管理費が低廉であること。
④ できるだけ動力を要しないこと。
⑤ 処理方式はできるだけ単純であること。
上右の図は環境省「自然公園等整備技術指針」の「処理方式」の抜粋ですが、これらの5項目を極力満足するシステム選定が必要です。
「負荷変動に強く」、「維持管理が容易」、「維持管理費が安く」、「消費電力が極わずか」、「シンプルなシステム」であるソフィールは上記の5項目をすべて満足します。
施設計画を考慮して浄化槽を選定するためには比較検討が必要です。
導入が望ましいシステムと従来システム、類似システムなどを比較検討します。
比較の項目は①コスト(建設費(イニシャルコスト)・維持管理費(ランニングコスト))、②維持管理頻度、③消費電力、④設置スペースなどの他に、⑤維持管理が容易であるか?、⑥負荷変動に強いか?などを個別に設定し、比較検討を行います。
処理水を再利用する計画においては、「処理水の色や臭いの有無」なども加味して検討します。